彼にお金を渡してしまった

幸子は救われる思いで承諾してしまい、親が自分の名義で溜めた預貯金があることを彼に告げ、実家に帰った幸子は当然親に話すことはできずに、通帳だけを持ち出し、郵便局へ向かいます。

そこで身分証明書を出した上で印鑑を紛失したことを告げて、新しい印鑑で20年以上に渡って親が貯金してきたお金を、全て引き出し、彼に380万円を渡すのです。

何故380万円かって?高い金利の時代に預けた為、利息でそれだけの金額になっているのです。
幸子は300万円だけではなく、事業の助けになればと、結局全額を彼に渡してしまうのです。
これだけでは終わらずに悪夢は続くのです。
彼は彼女の家に彼女名義の通帳で相続した分も含めて、まだまだ1000万円以上あることに彼女の話から気付きます。
そして手を変え、話を変え、暴力を振るい、しまいには彼女名義の通帳自体の紛失届けを出し、
全ての通帳から全額引き出します。
こうして幸子は最初から300万円を引っ張るつもりだった彼の心理学を駆使した罠にまんまと嵌るのです。

一般の人は50万円がいるときに友人に対し、吹っかけて100万の借金を申し込めないものです。
ふっかけるどころか、
「50万円、いや30万円だけでもいいんだけど・・・」
と懇願し要請を下げてしまう。
だから相手が呑めない要求や頼みごとでも平然と言い、詭弁を弄して追い込み、決裂するタイミングを計って
次の小さな要請をスーッと出すのです。


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